業界人のお話

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業界人のお話

第12回　鈴木　啓志さん

1960年代に日本陶器の社員として
アメリカを横断

株式会社ノリタケカンパニーリミテド　元専務取締役
元日本陶磁器輸出組合　理事長

今回の語り部、鈴木啓志さんは昭和31年（1956）日本陶器（現ノリタケカンパニーリミテド）に
入社。
陶磁器業界の黄金時代である1960年代にアメリカへ渡り、様々な経験をされた方です。当時の日本陶器について、またご自身の思い出や苦労話などを語っていただきました。

父からの
入社のすすめ

―――　入社のいきさつは？
　当時、日本陶器に勤めていた父から「こんないい会社はない。他の会社に入る必要はないから入社しろ」と言われたのがきっかけですね。私は内緒で他の会社の入社試験を受けていましたが、その試験の日（昭和30年10月1日）と日本陶器の試験の日が重なってしまい、迷った末、日本陶器の試験を受験することに決めたんです。そうしたら数週間後、合格通知が届きました。入社日は翌年の昭和31年4月2日のことです。入社まで半年間あったので自分なりに日本陶器について勉強をしたところ、立派な会社だということがわかってきましてね。貿易、輸出の会社として歴史と実績があるだけでなく、アジアで初めてIBMの機械を入れた世界でも名だたる会社だということもわかった。「こんないい会社なら入社したら、一生懸命やろう！」とファイトが湧きました。

―――　　配属されたのは営業部だったのですか？
　いや、配属されたのは営業と製造の中間の製造計画部の手配課というところです。手配課は、貿易課から注文が来たらアイテムごとに何月までに何個製造するかを計画し、製造部に手配し、計画が予定通り進行するようにする部門で、私はそこの北米係に配属されました。課長に「手配課はものすごい数の製品を扱っているから圧倒されるな。工場と手配課の電話の会話を聞いてごらん。すべて番号で言い合っている。この番号さえ覚えておけばスムーズにいくからこの表を今晩家で覚えて来い」と言われ、型名と型番（生地番）が書かれた表を頂きました。毎日必死になって生地番号を覚えたんですが、これが本当に役に立ちました。おかげで何番の生地と言われてもすぐにわかるようになり、「入社したばかりなのに10年選手のようによく覚えているな」と周りの人から感心されました。
　この時の教えが、今思えば日本陶器で長く働くための基本となったと思います。当時の日本陶器は貿易の会社でしたので、珠算やタイプライターができなくてはダメだと言われました。そのためタイプライターの学校に通って、ブラインドタッチができるまで練習しました。今もパソコンで人の倍の速度で文字が打てるのはそのおかげです。手配課では他の人とは別の待遇を受けたような気がしますね。当時の課長のおかげと感謝しています。

―――　　型によって番号が違うわけですね。
　そうです。たとえばディナープレートなら420とか520とか、サラダプレートは211とか311とか下二桁は同じなんです。そして300番台はラサール型、500番台はレンブランド型、というように決まっていました。その型番を覚えるわけです。又当時のデイナーウエアの画柄番号は頭二桁が採用年号を表していました。例えば5601なら56年（1956年）の1番ということなので、裏印を見れば何年に作られた物なのかがすぐわかる。当時の型番や生地番号は今でも頭の中にこびりついていますね（笑）。
　だいたい、貿易課から注文をもらったら翌月に船積みできるよう手配するのですが、何百という製品があるわけです。北米向けだけでも毎年30～40種類の新しい画柄を採用して作っていましたしね。毎日、日報と入荷伝票を記入して、手配したものが予定通り進んでいるかチェックしていました。数が足りないと、工場へ行って、製品を作らせ、製品倉庫に納入させていましたが、一点も遅らせたことはありません。すごい数ですが絶対に変更をしたことがないというのが私の自慢です。

―――　　アメリカからの注文が多かったようですね。
　ええ。しかもアメリカからの注文は絶対に変更してはいけないと言われていましたから、何としてでも日限までに間に合わせるのに必死でした。たとえば工場で焼成中に焼きすぎてしまって製品が不良になったので出せない、という理屈も許されないわけです。間違った番号で手配してしまったら全部自分の責任ですから、工場長に頭を下げて期日までに焼成して窯から出して貰わなければいけなくなるわけです。ですから手配をする時は記入間違いがないか何度もチェックしましたね。
　大変でしたが、手配課でいろいろな経験をしていたからこそ、私がアメリカに行ってから助けられたということもいっぱいあります。

初めて
アメリカに渡る

―――　その後、アメリカに行かれたのですか？
　そうですね。手配課から貿易部に配置転換になり、1962年にはじめてアメリカへ渡りました。当時は岩田蒼明さんが日本陶器の新社長に就任した頃で、ＰＸ（米国兵隊向けの商売）向けの商売が繁盛していました。しかし、岩田社長は「いつ米国が兵を撤退するかわからない。撤退したら工場の職員は職を失う」と心配し、新たにアメリカ市場を拡大開拓する方針を打ち出し、1961年にロサンゼルス店をオープン。そして1962年にはシカゴ、ダラス、1963年にはアトランタにも支店を出しました。私はその販売拡大するための一員としてニューヨークに赴任し、そして1965年にシカゴに行ったわけです。
　ところがニューヨーク赴任早々、英語ができなくて大失敗しましてね。オフィスにかかってきた電話を取ったら、注文の電話で、カタコトで注文を受けたのは良かったのですが、お客様の名前を聞かずに電話を切ってしまったのです。注文通りの商品を用意して荷造りはしたものの、どこに出荷するかがわからない（笑）。一週間たっても、二週間たっても先方から電話がなく、気が気じゃなくて、夜も眠れませんでした。１ヶ月後「注文した商品がまだ来ないが、どうなっているのか？」と苦情の電話がありましてね。ニュージャージーの「マークスチャイナ」という取引先だったんですが、すぐに地図を頼りに車で商品を届けに行きました。怒られる覚悟で行きましたら、届けたことを喜んでもらえまして、その後も良いお付き合いをさせてもらいました。それからは「こんな失敗はいかん」と反省して、電話では最初に「どちら様ですか？」と訊くようになりましたね。

―――　　書類で注文のやりとりはしないのですか？
　勿論、書類での注文はありました。ファックスがない時代でしたので、お客は迅速に注文を出すには電話で注文を出すことが早く品物が貰えるということで、電話注文が多かったですね。あとは明細をハガキや書類に書いて送られてくるか、セールスマンが注文を聞いてくるかという時代でしたね。当時は陶磁器業界の全盛時代でしたが、アメリカでも中西部、西部、南部地区には手つかずの市場があり、そこを開拓することにノリタケは力を入れたわけです。戦略として各支店にオープンストックのシステムを取り入れ、細かい注文でも受け入ることでした。この策が功を奏し、受注が増大しました。当時私はシカゴにおりましたが、中西部の市場が大きいだけに注文の数もすごく多かったですね。細かい注文もいっぱいありました。ところが当時出荷伝票はタイプライターで一枚づつ打っている状態ですし、スタッフが足りないので出荷が滞ってしまう現象が起り、私共は毎日荷造りを手伝って、それが終わるとオフィスでデスクワークという毎日でした。それでも追いつかない。そこで、「注文をこなすためにトータル計算ができる小さなコンピュータを導入しましょう！」と上司に相談したところ、何を言っているんだ！と最初は怒鳴られましたが、説得に説得を重ねましたところ、「よしわかった。やろう」ということになりました。

―――　　それでどうされたのですか？
　当時のコンピュータは今のものと比較すると、ハードもソフトもたいしたものではなかったのですが、トータル計算はできるという感じでした。そこで現地のフリーデン社と話をして、既存のソフトではなく、増え続ける商品の種類に対応できるよう、「商品の種類をコンピュータで分類出来るようアレンジをしてくれ」と注文を出しました。半年かかって完成した時は効率が上がりましたから「やった！」という感じでしたね。でもシカゴだけでコンピュータを使っていてもだめなので、他の支店にも教えてまわりました。このことでアメリカ全体のオペレーションを考えるようになりましたね。
　シカゴには4年間いましたが、その後シアトルに行って来いと言われて、シアトルで初めてのオフィスをオープンさせました。そして、次はシンシナティへ。ニューヨークからシアトル、シアトルからシンシナティまで、ノリタケの社員でアメリカ大陸を車で往復横断したのは私だけじゃないかな（笑）。横断中は出来るだけ取引先を訪問して回りました。このことも、すごく良い勉強になりましたね。北アメリカの大きいデパートはほとんど訪問しています。私はノリタケという会社の海外勤務で特別な経験をさせてもらったことを本当に感謝しています。

アメリカで有名なノリタケブランド

―――　ノリタケはアメリカで人気があったそうですね。
　ノリタケブランドは、アメリカでよく知られていました。小さい子でも名前だけは知っていて「ノリタケの人が来たよ」、「ノリタケはアメリカの会社じゃないの？」と母親にきいていて、母親が「ノリタケは日本のメーカーですよ」と教えていましたね。アメリカ人の中にはノリタケの商品に惚れ込んで、ほかの物には目もくれないというファンもいました。ノリタケブランドは先輩の方々のお陰で、すでにアメリカで確立されていたことで、私はかなり助けられたと感謝していました。他の日本の陶磁器メーカーの方々はブランドの知名度が低かったことから、アメリカでの販売はいろいろな面で苦労があったのではないかと思います。
　ノリタケは値段的には少し高かったけれども、人気があったので販売するのが楽でしたね。それからアメリカ人の気質でありがたいと思うのは、新しいモノに対してとても関心が高い事です。ノリタケでも毎年必ず新商品を出していましたが、アメリカ人のバイヤーはいつも「新しい商品は何？」ときいてくる。古いモノより、新しいモノ。すたれると見向きもしなくなるので、新商品は毎年出すことになっていましたね。アメリカでは1月、5月に陶磁器のショー（展示会）がありますが、そこで新作を発表。春の商品が市場に出るか、でないかの時に、また新商品を出していました。これがアメリカの市場であると思います。ノリタケという会社も新しいモノに対する信念が強かったと思います。あと、アメリカ市場でのもう一つの特徴は、ブライダルビジネスが盛んなことです。結婚をする若いカップルが、新生活に必要な生活用品を揃えるときに、一番大切にするものがテーブルウェアなんです。ですからテーブルウェアの売れ行きは好調でした。中でもノリタケの画柄は人気が高かったですね。アメリカにチャイナ＆グラスという業界誌がありますが、毎年ブライダル　レジストレションのトップグループの結果を公表しますが、デイナーウエアのフォーマルチャイナ部門では必ずノリタケの商品がベスト10に5～6点入っていましたね。とにかく、人気はずば抜けておりました。

戦後、アメリカにノリタケ・カンパニー設立

―――　　ノリタケは戦後いつアメリカに進出したのですか？
　戦前はノリタケ商品の販売はモリムラ　ブラザーズがやっていましたが、戦後は日本陶器（ノリタケ）が進出しました。それは1947年です。同年の11月に制限付き貿易が認められましたが日本の法人では会社を創ることは出来ませんでした。そこでアメリカ人2世と結婚しアメリカに住んでいた杉原さんを中心に組織を作り、1947年に「ノリタケ・カンパニー」として会社を設立。1948年から操業しました。ノリタケの場合、アメリカにすぐ行くことができましたが、この頃はまだ日本の会社は来ていなかったですね。しかし一般の民間貿易が再開されると、その後名古屋からもナルミ、三郷、春田等、陶磁器メーカーがどんどんアメリカにやって来ました。いち早くアメリカ進出を果たしたノリタケの商品は既にブランドは戦前より確立していましたが、アメリカで評判となったのです。

―――　　そんなにノリタケ製品の知名度は高かったのですか
　プロモーションセールなどでノリタケの社員が取引先を訪ねると自分が持っているノリタケの商品について熱心に質問するんですね。「これはいつ頃のものなのか」、「どういう技法で作っているのか教えてくれ」とか。私が判らないというと「あなたはノリタケの人間だろう。こんなことも知らないのか？」とすごい剣幕で怒るのです。これは会社にとって恥だと思いましたね。古い商品についても知らないといけないと実感しました。私が歴史やオールドノリタケについて興味を持ちだしたのはこの頃からですね。
　その後、私は今は作られていない、自分の知らない商品、しかし、裏印をみてノリタケ製品と解ったら、何年頃に作られたものなのか位は解るよう調べておこうと決心しました。そして1972年に日本に帰ってきてから、昔の商品の研究に取り組みました。最初は裏印を手がかりに、商品部に行って、古いものから一つひとつ調べ直す作業をしました。大変でしたね。1974年にアメリカにもう一度行くことになりましたが、その間も自分なりに帳面台帳を作って調べました。次に1980年にアイルランドに転勤になりブランクがあきましたが、1982年に帰国して「これで落ち着いて研究できる」と、モリムラ時代の裏印から2005年までの裏印を台帳に全部まとめ、誰でもこの台帳を見れば年代がわかるようにして、昨年やっと出来上がりました。

―――　　昔の商品は、手の込んだ作りのものが多かったとか。
　そうですね。明治、大正時代のファンシーウエアには繊細なデコ盛りという技法で作っていた時代もありましたが、今は難しくて作れないですね。アメリカには、そんなオールドノリタケのコレクターのグループが二つあって、一つはNIPPONという裏印の付いたものを集めているグループともう一つはNORITAKEという裏印の付いたものを集めているグループです。そのグループの人にある時「これが本物かニセ物か教えてくれ」と訊ねられたこともあります。裏を見るとNIPPONと立派な裏印が付いていましたが表面の画付けが粗雑な作りで、ニセ物とはっきり判りました。裏印はブルーか、グリーンの単色なので、いくらでも作れますから。今でもありますよ。日本人のコレクターの人もニセ物をつかまされた人がいますのでご注意下さいと言っておきました。

忘れられない
エピソード

―――　ノリタケブランドはかなり人気があったと聞いています。
　そうですね。私には今も忘れられないエピソードがあるんですよ。皆様方もアメリカ人やヨーロッパ人は代々食器を大切にする、という話を聞いたことがあると思います。まさにそういう体験をしました。

　1986年4月、ノリタケのクラフトセンターの見学に来た一組のアメリカ人老夫婦が「ようやくノリタケの工場に来ることができた」とウエルカムセンターのソファーに座り込んで話をはじめたのです。「実は私はこういう皿を持っているのですが作ってもらえないでしょうか？」と奥さんが大きなハンドバックからバラの画柄に薄いボーダーに金模様が入ったサラダプレートを出したんですね。見ると創業当時の商品でした。「実は今までにこの画柄のディナープレートをアメリカ中、母と一緒に探し回ったのですが、どこにもない」と言うのです。

再現して作られたプレート

　そう言えば、ノリタケの創業当時デｲナープレートを作るのに苦戦していたことを思い出しました。この画柄はその頃のものであったのです。「廃番になっており、資料も何もないので申し訳ありませんが作れません」と断ると、「私はこのためにノリタケに来たのです。ここが最後の場所です」と、動こうとしません。「本当に申し訳ありませんが、こういう技術が今はもうないのです」と言っても納得してくれません。一歩も動こうとしません。仕方がないので、「工場の人にきいてくるから待っていて下さい」と、私が入社した時に画付けをしていた高木さんに事情を話したら、「これは難しい。今はできんわ！」と言うのです。そこで高木さんからクラフトセンターで素描きをやっている人に話をしてもらって、何とか引き受けてもらうことができました。そこでウエルカムセンターに戻って、奥さんに「できますが、半年以上かかりますが宜しいですか？」と言うと、大喜びで私に抱きついて「時間も費用もいくらかかってもいいからデイナープレート12枚作ってほしい」と言うんですね。「了解しました」と言うと、もう一つお願いがあるというので「何ですか？」と訊ねると、このディナーセットにはティーポットがあるのですが、フタが割れてしまったので、フタも作ってほしいというのです。写真を持っていたので見ると、フタは丸型ではなく、楕円形であったので、「この形のものはありませんので作れません」と断ると、また難しい顔をして、ソファーにどっしりと座り込んで、どうしても動きません（笑）。困ったな、と考えていましたら生地製造の加藤さんを思い出して、また頼みに行ったんですね。加藤さんは「元型から作るので半年はかかるな。最低３つから５つは作らないといけないし、ポットの寸法を測らないとできないんだけど。ポットの本体（胴体）を送ってくれたらやりましょう」と言ってくれました。戻って奥さんに「作ってあげます」と伝えましたら、また抱きしめられて「あなたは神様！」と顔をくしゃくしゃにして感激してくれましてね。「このセットのデイナープレートを私の母はアメリカで40年間ずっと探していましたし、私も譲り受けてから40年間探し続けてきたのですよ」と言うのです。考えてみると、何と親子で80年間も探し回ったことになります。その想いが私にジーンと伝わってきました。

―――　　それで作りはじめたのですね。
　ええ。ポットの本体とシュガーのフタと一緒に送られてきました。（ポットのフタとシュガーのフタの画が同一）。その後3ｹ月位たった所で、「今、ここまで出来ました」と進行状況を知らせる写真を送ったりしていましたが、先方からは後から送金はありましたが、何も言ってこなくなったんですね。割れ物ですので破損などを考えて、ディナープレートを一枚余分の13枚、ポットのフタも3つ作ったのです。最終的に要望の数量をノリタケのダラスのオフィスを経由して彼女の家に発送しましたが、半年経っても礼状も何も言ってこなかったのです。おかしいなと思っていたら、なんと彼女は翌年のゴールデンウィークに、わざわざノリタケに私を訪ねてきたのです。会社は休日でしたので会えませんでしたが、連休が明けて会社に行ってみると机の上に彼女からの手紙と大きな写真が二枚ありました。手紙を読むと「私は娘を連れてノリタケのあなたに会いにきました。ディナーセットを娘に譲ってあげたいから鈴木さんに会わせようと思いましたが、これから香港に旅発ちます」と書いてある。すぐに手紙の用紙が京都のホテルであったので連絡したのですが旅だった後でした。すれ違ってしまって、私も残念でしたね。長い間会社に勤めていましたが、これほどノリタケの商品に愛着を持ってくれた人はいませんでしたし、母から娘へと代々大切に受け継がれてゆくディナーセットにも感動しました。本当にメーカー冥利につきます。そしてお世話になった高木さん、加藤さん、彼らがいなかったらこのディナーセットはできなかったし、そういう素晴らしい人たちがいたからこそ彼女を喜ばせることができたんだと、しみじみ思いました。

―――　　偶然、鈴木さんに会えたからできたことですね。
　そうですね。幸運でしたね。あの彼女の熱意には動かされました。「負けた」というか。「作ってあげないといけないな」と思いましたね。アメリカから来て、私に最後の望みを託しているわけですから。私が「できます」と言った時、難しい顔をしていた彼女がにっこりと笑った。その満面の笑顔が忘れられません。本当に良かったと心から思いました。振り返ってみると、日本陶器に入社したことで、他の人には体験できなかったことをいろいろと体験できた。ありがたいことだと思っています。

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