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盛り上がった細い線が特徴の赤絵銅版という技法が使われている。絵柄は九谷焼の影響がみられ、芸子さんと藤の花が描かれていることから「藤娘」と通称された。主にヨーロッパへ向け大量に輸出された。
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絵画のような雰囲気をもった絵付けが施されている。全体に平面的で、近くのものを極端に大きく描いた構図は、浮世絵を参考にしたのかもしれない。たぶん、実際に出荷された製品ではなく、試作品としてつくられたものだろう。
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日本の伝統にはまったくない、こういったタイプの人形は、バイヤーの指示でつくられたものと考えられる。それでも、筆と吹きで絵付けされた天使の顔は、なんとも愛らしく、よい意味でも悪い意味でも、名古屋の絵付けの幅広さを感じさせる。(MADE
IN OCCUPIED JAPAN 製品)
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人形への絵付けは、食器よりも高度な技術が要求される。この人形も、服の触感や籠に入った果物、また、とくにその顔に、絵付け技術の高さをうかがうことができる。(MADE
IN OCCUPIED JAPAN 製品)
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ラスター彩の上に石版転写でバラの花が施されている。石版転写は、スクリーン転写のように、伸ばして張ることもできないし、一度張ると位置を移動させることが難しいため、ワンポイント的に平らな面へ張ったものが多い。しかし、この製品は碗の内側へも転写されている。
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中央のバラの花は石版転写で、下絵のルリ色がはじめから施されている素地を使っている。アメリカやカナダへ輸出されたものだが、比較的新しい製品で、現在でもつくられている。
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吹きで施された黄色が鮮やかで美しい。その上には盛絵の具で大胆な桜が描かれている。こうしたクローズアップの絵柄はめずらしく、桜の美しさよりも、むしろ力強さが伝わってくる。(MADE
IN OCCUPIED JAPAN 製品)
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全面に施されたラスター彩の上に、名古屋の絵付けの特徴である竜の盛絵が描かれた製品。竜の盛絵は頻繁に描かれているが、なぜ竜なのか?あまり日本的な絵柄とは思えないが、西洋から見ると、東洋的と感じられて、人気があったのかもしれない。
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