名古屋陶磁器会館所蔵作品の一部をご紹介します。
32
名古屋製陶所で戦前から戦後にかけてヨーロッパ向けに作られた高級なディナーウエアー。高度な絵付け技法を結集し、多彩な技法を用いてある。 日本の陶磁器を世界に広めた製品づくりにかけた思いが伝わってくる。もうこのようなものが作れない思うとき一脈の郷愁を感じさせる。 漆蒔き、金腐らし、金盛、銅板等手の込んだもの。
33
32と同じく、名古屋製陶所で戦前から戦後にかけて作られた高級なディナーウエアー。主にカナダに輸出された。 漆蒔き、クリームを用いたうえに金判を施してある。
34 両手付き花瓶
名古屋製陶所で大正の中頃に作られたもの。 輸出向けとして海外にも出荷されていると思われる。 絵柄が左右で一対になっている。 九谷風の絵付けが施してあり、非常に繊細で丁寧に描かれていて、当時の絵付け職人の技術の高さと心意気が感じられる。
上部の装飾には多様な技法が施されている 漆蒔き 金彩 金盛り イッチン
大正10年まで使用された輸出向けの裏印 名陶の文字が手描きで書き加えらている